自家栽培葡萄(有機栽培、化学農薬不使用)100%のワインです。本来は、「Pino fan rouge2023」(ピノ・ノワール主体のワイン)と、「FUKUIHARA rouge Z 2023」(マスカット・ベーリーA主体のワイン)の2種類のワインになる予定でしたが、2023年はマスカット・ベーリーA他がかつてない糖度と熟度となり、非常によい年であったため、2つのキュヴェを合わせ瓶詰しました。ワインとしては凝縮感もあり骨格も備えた長期熟成にも耐えうる仕上がりになりました。そのため、この年は「特別なヴィンテージ」という意味を込めて「PRIVATE RESERVE」を冠し、一ランク上のワインとしてリリースする運びになりました。
ワインの「pfz」の「pf」(pinot finおよびpinot fan)は、ピノ・ファンのクローンを使用しているという意味と、私たちがピノ族(ピノ・ノワール、ガメイ、ツヴァイゲルトレーべほか)のファンであるところから、「Z」はマスカット・ベーリーAの生みの親、川上善兵衛氏への尊敬の念から、名前のイニシャルを拝借しています。
2023年は記録的な酷暑の年ですが、私たちを例年悩ませる10月の降雨も少なく、また房もほどよい大きさで収穫までぶどうの熟度がゆっくりとあがっていきました。特に、成熟期が遅く収穫時期が11月以降のマスカット・ベーリーAは状態もよく、かつてない素晴らしい状態で収穫ができました。このワインは、収穫したぶどうを丁寧に選果し、除梗した後コールドマセラシオンを経て約1カ月の発酵後にプレスしました。また、この年は実験的に、全房発酵したキュヴェを30%加えています。プレス後、フランソワ・フレールの樽(80%)とカダール(ハンガリアン・オーク)の樽(20%)で発酵を継続、自然乳酸発酵~樽熟成を約1年経ています(亜硫酸など無添加)。
瓶詰から間もないため、リリースからしばらくは酸化的なニュアンスがありTOPの果実香が下がり、さまざまな要素がばらけていますが、瓶熟成を経ることで、フランボワーズ、カシス、スミレ、イチゴジャム、梅、チェリー、ドライフルーツに加え、紅茶、クローブ、ナツメグやハーブなどさまざまな香りが出てくると予想しています。例年の赤ワインよりも凝縮度が高く、力強さ、程よいタンニンとアルコール分で骨格があり、長期熟成の可能性を秘めたワインとなっています。
仕上がりや流通を考慮し、瓶詰時に亜硫酸を15ppmのみ使用しております。
※飲み頃 2025年冬以降推奨
製品詳細
- Release Year:[2025.3]
- Type:[赤]
- Grapes:[マスカット・ベーリーA、ピノ・ノワール、ガメイ、ツヴァイゲルトレーベほか]
- Series:[FUKUIHARA rouge]
- Lot: [1,480]
- Price:オープン価格
- Alc%:12%
- 750ml
※高山村福井原産ぶどう100% (自社有機栽培ぶどう100%使用)