About us

Hikaru Farm

美味しいワインは風景から

高山村に移住するきっかけとなったのが、この福井原ですが、初めて見た時、その景観に圧倒されたものです。福井原までの道のりは、山林の中にある曲がりくねった道(万座道路)を幾分か進み、途中の川を渡ってすぐのところにあります。突然現れる開けた空と広い大地は、まわりの山林からは想像ができないくらい、圧倒的な風景です。ワイナリーの事業地は、その福井原の玄関口にある畑の一部に位置します。この中に私たちのぶどう畑が拡がっています。

この素晴らしい風土をワインに

わたしたちのワイナリーは、ぶどう畑と同じ環境のすぐ近くに建っています。理由はいくつもありますが、ぶどうが育った同じ環境でワインがつくられてこそ、本当の意味で風土を反映したワインができると考えているからです。この素晴らしい風土を可能な限り、ワインに反映させたいのです。

栽培では、畑を取り巻く素晴らしい環境(微生物も含めた)に負荷をかけないよう心掛けています。化学農薬、化学肥料や除草剤などを使用せず、循環を意識したビオロジック栽培を行っています(日当たりと風通しが悪い1区画のみ、1~2回の化学農薬を散布する減農薬栽培を行っています)。また、持続可能な農業を実現する取組の一環として、2020年1月にGAP認証を取得しています。

この福井原という素晴らしい風景(微生物も含めた全体環境)に負荷をかけず、ぶどうが共生していくこと、そしてこの環境から産まれたといえるぶどうでワインをつくることが、この土地の素晴らしい力を反映させ、風景と同じように心に響くワインになると信じています。私たちはこの土地風景の力を信じ、永続可能な農業としてのワインづくりを目指します。

ぶどう品種へのこだわり

葡萄品種

適地適品種こそ、ワインづくりにおいて最も重要なことの一つと考えています。元々は、ピノ・ノワール系統とシャルドネの素晴らしいワインを目指し、それらを植えるのに適していると想定される土地(標高、日照、斜面向や土壌などが栽培に適する)として福井原を訪れ、その風景に魅せられ葡萄栽培をはじめたのがHikaru Farmの始まりです。さらに、福井原の気候風土にあう葡萄の可能性を追及するためにさまざまな品種を植栽しています(現在20品種)。植栽から数年を経て福井原がピノ・ノワール(ピノ・グリとピノ・ブラン含む)とシャルドネに適している土地だと確信。加えて、ドイツやアルザス地方でも広く栽培されている品種(例えば、リースリングやゲヴュルツトラミナー)や日本の地で産まれたぶどう、マスカット・ベーリーAもこの土地に適していると感じています。これらのぶどうをワインの仕上がりを想像しながら、植栽を進めております。今後もこれらの品種を中心に畑ごとに混植して参ります。
なお、近年の気候変動も考慮し2020年にはさらに4品種の試験栽培を開始しています。

クローン

ぶどう品種には性質や特徴の違うクローンが存在し、ヒカルファームでも多く植栽されているピノ・ノワールやシャルドネは多数のクローンが存在します。ブドウの房重や大きさ、実のつき方(バラ房、密着果など)、熟期の違い、そして香り、香り、味わいに直結する要素が、クローンにより違ってきます(例えば、マスカットの香りがするシャルドネのクローンなどもあります)。同じ品種でも複数のクローンを組み合わせることで、より複雑なワインとなる可能性があります。私たちの畑には、シャルドネに8種類(95、277、548主体)、ピノ・ノワールには7種類(MV6、115、777主体)、ピノグリ、ピノブラン、リースリングとゲヴュルツトラミナーに関してはそれぞれ3種類以上のクローンを植栽しています(マスカット・ベーリーAは山形、長野、山梨から穂木を選抜)。

台木

ヨーロッパではフィロキセラ(ブドウ根アブラムシ)による被害でぶどう畑が壊滅して以来、フィロキセラに抵抗性のある台木に、栽培したいぶどう品種の枝を接ぎ合わせる方法(いわゆる接木)が主流となりました。日本でも地域によってはフィロキセラによる被害は深刻で長期的視野に立った場合、接木の導入は非常に重要です(フィロキセラに疾患した場合、数年で苗が枯れると言われています)。この台木にはフィロキセラ耐性という効果だけではなく、台木品種ごとに生育の特徴が違うため栽培する方向性や環境を考慮して台木を選択することができます。私たちは、リパリア・グロワール・ド・モンペリエ種(耐寒、早生、弱樹勢、耐水性など)を中心に土壌や品種に合わせ5種類の台木を使用しています。


Pinot Noir – ピノ・ノワール

ピノ・ノワール(MV6)のクローン。房と粒ともに小さく皮が厚いのでポテンシャルの高いワインとなる可能性があります。

Chardonnay – シャルドネ

シャルドネ(277のクローン)。畑ではこのほかに7種類のクローンを植栽しています。

Domaine Hase

自家栽培自家醸造

当たり前のことかもしれませんが、ポテンシャルの高いぶどうからしか本当に素晴らしいワインはできないと考えています。その環境にマッチし風土を反映したポテンシャルの高いぶどうを育てることができれば、何も加えなくても(補糖、補酸やその他添加物)心に響く素晴らしいワインとなる可能性があります。環境に合わせ品種を選び栽培にこだわり、セラーにバトンを渡すことがポテンシャルの高いワインをつくる近道だと考えています。また、微生物を含めた自然環境の恩恵をセラーでも受けるため、ぶどう畑の続きにワイナリーを構えています。栽培から醸造まで同じ環境の中でワインづくりを行っています。

※Hikaru Farmシリーズ(ワインやシードル)は、契約栽培などの原料を使用、また一部のFUKUIHARAシリーズのワインは契約栽培葡萄を自社葡萄と混醸しております。

心に響くワインを目指して

ぶどうの秘めた自然な力を最大限に発揮するには、微生物レベルまで考えた栽培や醸造が必要だと考えています。環境に負荷をかけない栽培を行い、さまざまな動植物や微生物とぶどうが共生する複雑な生物環境を目指しています。これらの厳しい自然環境は、ぶどうにさまざまな影響を与え、当然醗酵やワインにも影響を与えます。醸造では、これら自然のさまざまな要素をダイレクトに反映できるよう、畑のそばにワイナリーを構え、仕込み時には微生物を殺す亜硫酸などは使用せず複雑な微生物群で自然に発酵させ、人の手を極力介さないシンプルなワインづくりを心がけています(流通を考慮し、瓶詰め時には、極少量の亜硫酸を使用する場合があります)。ドメーヌ長谷の目指すワインは「心に響くワイン」。そのためにあらゆることを実践して参ります。自社葡萄の栽培においては、適地適品種を前提になるべく混植をし(品種または異なるクローンを同じ畑に植栽する)、またワインの出口を考え栽培や植栽にも反映させます。環境に負荷をかけない栽培の取り組みをし、収穫量を抑えた凝縮度の高い葡萄を環境の一部である野生酵母で醗酵させ、自然の力とぶどうのポテンシャルを活かしたワインづくりを行っています。