このワインは、ロゼ・ワインの赤品種の比率を高めたクレレです。ワインの仕上がりを考え、複数年のキュヴェを合わせています(M.V.は、マルチ・ヴィンテージの略。複数のヴィンテージのキュヴェが合わさっているワインです)。契約栽培シャルドネとカベルネ・フラン、自社農園のマスカット・ベーリーAとピノ・ノワールほかを使用、それぞれのワインを仕上げ、アッサンブラージュし瓶詰しました。
●シャルドネ→22年産をマセラシオンしステンレス・バレルで熟成させたキュヴェ(ピノ含む)、23年産の貴腐ぶどうを醸したキュヴェ、
●マスカット・ベーリーA(1)、カベルネフラン、ピノ→24年産をMC~樽熟成(10カ月)させたキュヴェ
●マスカット・ベーリーA(2)→24年産のブラッシュ・ワインのキュヴェ(タンク熟成)、全房発酵~樽で10カ月熟成させたキュヴェ
2024年は8月の連続降雨と9月以降の雨と日照不足で、それまでの記録的な酷暑とは相反し、全体的に線が細く熟度、厚みが足りない年でした。マスカット・ベーリーAも収量は少ないにも関わらず、例年以上に酸が高く軽く、他の品種も全体的に糖度および熟度が足りない印象でした。そのため。バランスをとるために2022年産のシャルドネ他をマセラシオンした熟成キュヴェと、2023年産のシャルドネの貴腐ぶどうを仕込んだキュヴェをアッサンブラージュしました。
このワインは、赤品種の比率が例年のクレレよりも高く(約2倍)、酸が高く華やかで軽快な赤ワインのような印象です。香りのTOPには熟したイチゴ、アセロラ、カシス、さくらんぼや綿あめなどの香りに、しっかりとした酸と厚めの果実味が後からやってきます。リリース直後は香りも控えめですが、時間の経過と共に(リリースから半年以降)、TOPにはベリー系の官能的な香りが立ち昇りエレガントさを感じられると予想しています。軽快ではありますが厚みと深みが全体を下支えし、食前酒から食中酒として、また繊細な食事から和食やエスニック系の料理などさまざまな食事と気軽に合わせて頂けます。
リリース直後は、アッサンブラージュおよび瓶詰からあまり時間が経っていないため、香りが全体的に落ち、要素が一体となっていません。また、マセラシオンしたキュヴェの影響で抜栓後、徐々に酸化的ニュアンスが強くなってきます(褐変)。リリース直後に召し上がって頂く場合は、なるべく早めに飲み切って頂くことを推奨します。※飲み頃予想 2026年春以降
仕上がりや流通を考慮し、瓶詰時に亜硫酸を20ppm弱使用しております。
製品詳細
- Release Year:[2025.10]
- Type:[ロゼ]
- Grapes:[マスカット・ベーリーA、シャルドネ、カベルネ・フラン、ピノ・ノワールほか(ワイン全体のうち、赤品種の比率は約60%(ブラッシュ・ワイン含む))]
- Series:[FUKUIHARA clairet]
- Lot(生産本数): [2,700]
- Price:オープンプライス
- Alc%:11%
- 750ml
*福井原産葡萄 100%






