このワインは、例年醸造している「FUKUIHARA rosē」より、自社畠の赤品種の比率を高めたクレレです(より赤ワインに近い色のロゼワイン)。ワインの仕上がりを考え、複数年のキュヴェを合わせています(M.V.は、マルチ・ヴィンテージの略。複数のヴィンテージのキュヴェが合わさっているワインです)。
ワイナリーがある福井原に、私たちと同じタイミングで畠を開いた若き栽培家、𠮷澤氏のシャルドネ、カベルネ・フランと、自社農園のマスカット・ベーリーAとピノ・ノワールを使用、それぞれのワインを仕上げ、アッサンブラージュし瓶詰しました。
●シャルドネ→2021年産をステンレス・バルクで熟成させたキュヴェ、2022年産を樽発酵、樽熟成(8カ月)させたキュヴェ、2022年産を陰干ししステンレス・タンクで熟成させたキュヴェ
●マスカット・ベーリーAおよびカベルネ・フラン→2022年産の樽熟成(8カ月)させたキュヴェ
●ピノ・ノワール→2022年産、ステンレス・タンク発酵および熟成させたキュヴェ
※赤品種の割合は約30%
2021年は7月~9月前半までの連続降雨はあったものの9月全体の天候がよく、シャルドネは糖と酸のバランスがとれたワインとなり、それをさらに熟成させました。2022年は一転、9月の雨と日照不足が影響しシャルドネの充実度が低かったため陰干しや樽熟成を行い凝縮度を上げる工夫をしました。ただ、2022年は後半の天気が回復したため、熟期が遅いマスカット・ベーリーA(11月上旬に収穫)は、しっかりした酸に色も濃く、非常にメリハリのあるキュヴェとなり、このワインの全体を引き締めています。
香りのTOPにはイチゴ、カシス、アセロラ、さくらんぼ、梅や綿あめなどの香りに、しなやかな果実味があります。白品種の特徴もベースにあり、グレープフルーツ、白桃としっかりしたミネラルのニュアンスを感じて頂けます。中盤にはカベルネ・フラン由来の香りと、少しのタンニンがアフターに感じられます。瓶詰からリリースまで、時間があまり経過していないため瓶詰の影響を受けていますが、時間の経過と共にまとまると、軽快ではありますが赤品種が主体のエレガントさを感じるワインになると予想しています。
食前酒から食中酒として、また繊細な食事からエスニック系の料理などさまざまな食事と気軽に合わせて頂けます。
製品詳細
- Release Year:[2023.10]
- Type:[ロゼ]
- Grapes:[シャルドネ、カベルネ・フラン、マスカット・ベーリーA、ピノ・ノワール]
- Series:[FUKUIHARA clairet]
- Lot: [2750]
- Price:¥2,500(税抜参考価格)
- Alc%:11%
- 750ml
*福井原産葡萄 100%