こちらは、初の自家栽培(100%)、自家醸造のワインとなります。(「Z」は尊敬する川上善兵衛氏の名前のイニシャルから拝借しました)。
品種は、マスカット・ベーリーAで、栽培では日本では珍しいヨーロッパの垣根式で栽培(無施肥、除草剤ほか化学農薬不使用)をし、醸造に於いては一貫して亜硫酸を使用しておりません(新樽と二年使用樽で10か月熟成)。初収穫の区画のため、2017年は2樽のみの醸造です。
2017年は、10月中旬から続いた連続降雨(および台風)のため、収穫時期が遅いマスカット・ベーリーAには非常に厳しい天候となりました。10月、11月の毎週の記録的大雨で糖度が週ごとに下がり、酸を保ったまま糖度が上がりきらず収穫を迎えました。また、樹も若いためこれらの要素と相まって、チャーミングな酒質となりました。ただ、酸がしっかりとした骨格を形成しているため、瓶内熟成により大人の様相を見せてきています。酒質やアルコール度数は低いですが、ベリー系を主体に奥行きのある複雑な香りとエレガントさをもち、ポテンシャルを感じさせます。決して、大きいワインではありませんが、「週末」にゆっくりと家で食事と楽しむテーブル・ワインをイメージしています。
無濾過無清澄、雑味を出すためあえてオリを残す瓶詰めをしておりますので、よく休ませてから開栓をお願いします。また、亜硫酸を添加しておりませんので、冷暗所での保存をお願いします。(なお、発酵の際に亜硫酸が自然に生成するため、ラベルには「酸化防止剤(亜硫酸)」と記載しております。)
製品詳細
- Release Year:2019年
- Type:赤/ドメーヌワイン
- Grapes:マスカット・ベーリーA
- Series:FUKUIHARA
- Price:¥2,530(税込参考価格)
- Alc%:10.5%
※ 自社葡萄100%