このワインは、𠮷澤氏の福井原の畠の2021年産のシャルドネと、自社のシャルドネを一緒に醸し500ℓの大樽2本で熟成したものと、11月に遅摘した自社畠のリースリング、ゲヴュルツトラミナール他と、自社のシャルドネを混醸し228ℓの樽で熟成したものを、瓶詰前に合わせたワインです。
2021年は久々に台風の襲来もなく、比較的順調に収穫を迎えることができました。ただ、7月下旬から9月までの断続的な降雨はぶどうを水で太らせたため全体的には瑞々しい印象ですが、9月の中旬以降の天候が良く寒暖差もあったため、酸を主体としたメリハリのあるヴィンテージとなりました。
通常のFUKUIHARA blanc は、ステンレスタンクで発酵と熟成を経て瓶詰し、最低でも半年以上寝かせてから出荷していますが、このヴィンテージは樽で8か月以上熟成したのちに瓶詰しております。リリース直後は、レモン、和の柑橘(すだちやゆず)やグレープフルーツなどの若い酸が目立ちますが、過去のフクイハラ・ブランと比較して自社ぶどうの配合比率が最も高いため瓶熟を経る前から凝縮感を感じることができます。瓶熟成を経ると(2023年の春以降)には、完熟したドイツ系品種(リースリングやゲヴュルツトラミナール)が全体に広がってゆき、パイナップル、レモン、りんご、温州みかん、かりん、白い花、メロン、などの香りにミネラルが主体で厚みも感じる酒質になると予想しております。
リリース直後はフレッシュな酸に合わせ、すだちやレモンをしぼった料理(塩焼き魚、焼き鳥や生かき)などに、2023年の春以降は和食全般などさまざまな料理に合わせて頂けると考えています。仕上がりや流通を考慮し、瓶詰時に亜硫酸を15ppm使用しております。
製品詳細
- Release Year:[2022.10]
- Type:[白]
- Grapes:[混醸品種:シャルドネ、リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン他]
- Series:[FUKUIHARA]
- Lot: [1600本]
- Price:¥2,400(税抜参考価格)
- Alc%:10.5%
- 750ml
※高山村福井原産ぶどう100%